高山 愛
高山 愛
担当コーチ 指導教練金沢を拠点に活動するフィギュアスケートコーチ。丁寧な指導と的確な観察力で、すずの基礎を最初の一歩から支えてくれている人。
以金澤為據點活動的花式滑冰教練。細心的指導和精準的觀察力,從第一步開始就在支撐著鈴らの基礎。
金沢の著名なフィギュアスケートコーチ・高山美由季の妹
金澤知名花式滑冰教練・高山美由季的妹妹
From the First
Step on Ice.
小さな夢が、氷の上で
少しずつ形になる。
— 一度は遠ざかった願いが、
24歳の春に、また始まった。
小小的夢,在冰上
一點一點地,慢慢成形。
— 曾經遠去的願望,
在 24 歲的春天,又再一次開始了。
2026年4月15日、はじめての正式レッスンから数えて、三十七日。コーチレッスンは九回、自主練習は十六回を重ね、氷の上の時間は約三十六時間半に達した。
これは、その三十七日間の小さな進歩を、誇張せず、削らず、静かに保存しておくための一冊。
從 2026 年 4 月 15 日第一堂正式教練課算起,三十七天。教練課九堂、自主練習十六次,冰上累積時間約三十六小時半。
這是一本安靜地保存著這三十七天裡所有小小進步的冊子——不誇張,也不刪減。
4月の初レッスンから、5月下旬の第十六回自主練習まで。
時間にすればおよそ三十七日、約三十六時間半の氷の上の時間。
その中で、滑る・止まる・曲がる・回る、という基礎の輪郭が静かに形を持ち始めた。
從四月的第一堂課,到五月下旬的第十六次自主練習。
算起來大約三十七天,約三十六個半小時的冰上時光。
在這之中,滑、停、轉、旋——這些基礎的輪廓,靜靜地開始有了形狀。
金沢を拠点に活動するフィギュアスケートコーチ。丁寧な指導と的確な観察力で、すずの基礎を最初の一歩から支えてくれている人。
以金澤為據點活動的花式滑冰教練。細心的指導和精準的觀察力,從第一步開始就在支撐著鈴らの基礎。
金沢の著名なフィギュアスケートコーチ・高山美由季の妹
金澤知名花式滑冰教練・高山美由季的妹妹
現役選手・三原庸汰をはじめ、多くのスケーターを育ててきた金沢のフィギュアスケート界の中心的存在。すずの進歩に驚きの声を上げた人でもある。
培養了現役選手三原庸汰等眾多滑冰者的金澤花式滑冰界核心人物。也是對鈴ら的進步發出驚嘆的人。
各カードをタップすると、その日の細かな手応えや、コーチのことば、自分で気づいたことが開きます。
誇張せず、削らずに、淡々と。
點擊每張卡片,會展開那一天細小的手感、教練的話、以及自己注意到的事。
不誇張,不省略,淡淡地。
ゲームのスキルツリーではなく、静かな地図のように。
どの技も、上下や強弱ではなく、その時点での「いま」を書き留めるだけのもの。
不是遊戲裡的技能樹,比較像一張安靜的地圖。
每一項技術,沒有強弱優劣,只是把那個時間點的「現在」記下來而已。
基礎滑走・基本姿勢
基礎滑行・基本姿勢
エッジワーク・ハーフサークル
刀刃感・半圓
クロスオーバー
交叉步
ターン・スリーターン
轉體・三字轉
スピン
旋轉
ジャンプ入門
跳躍入口
バッジテスト準備
級數測驗準備
通った道の途中に、そっと挟んでおきたい一枚。
派手な金メダルではなく、覚えておきたい温度の場面たち。
是想悄悄夾在走過的路途中的一頁。
不是耀眼的金牌,而是想記住那個溫度的,幾個場景。
体験から一週間後、高山愛コーチの前に立って、正式に「習う」ことが始まった日。三十分はあっという間で、でもその三十分が、全部のはじまりだった。
試上一週後,站到高山愛教練面前,正式「學」這件事開始的日子。三十分鐘一下就過了,但那三十分鐘,是一切的起點。
白いフィギュアスケート靴。レンタルの靴とは、刃の音からして違った。翌日から内刃を踏むと、ゴリゴリという確かな音が足元から聞こえるようになった。
白色的花式滑冰鞋。和租來的鞋,光是刀刃的聲音就不一樣。隔天開始踩內刃,腳下傳來了扎實的「ゴリゴリ」壓冰聲。
回れるだけじゃなくて、軸が安定して、同じように六回転を繰り返せるようになった日。身体が「回り方」を覚え始めた感覚。
不只是會轉,而是軸心穩定下來、能一次又一次地重複轉出六圈的日子。身體開始記住「怎麼轉」的感覺。
第八回のレッスンで、コーチがジャンプに進めてくれた。種類はまだ確認できていないけれど、「上手だった」という声は、確かに耳に残っている。
第八堂課,教練讓她進入了跳躍的階段。具體種類還沒確認,但「跳得很好」這句話,確實留在了耳朵裡。
コーチにまだ教わっていない動作を、自主練の中で自分で探り当てた。十五回のうち十回成功。身体が、自分の地図を描き始めている。
還沒被教練教過的動作,在自主練習裡自己摸索了出來。十五次裡成功十次。身體,開始畫出自己的地圖了。
一本の足で氷に立ったまま、もう一本を持ち上げて滑る——片足滑走。高度なエッジ感覚が要る動作を学んだ日。夢にまた一歩、近づいた。
用一隻腳站在冰上、另一隻腳抬起來滑行——片足滑走。學會了需要高度刀刃感覺的動作的一天。又離夢想,更進了一步。
はじめて教わったその日に、コーチのコツを一度聞いただけで動作が非常に美しくなった。「できる」と「きれい」を同時に手にした動作。
第一次被教導的那天,聽完教練一次訣竅,動作立刻變得非常漂亮。同時抵達了「能做到」和「做得好看」。
土日を氷から離れて戻ったら、右足の片足スリーターンが左足と同じように揃っていた。眠りの中で、脳が自分でおさらいしていたような感覚。
週六日遠離冰場,週一回來,右腳的單腳三字轉跟左腳一樣齊了。像是睡眠中,大腦自己悄悄複習了一遍。
コーチが四種の半円を検定仕様で教え直した日。「来年の検定」という言葉が、初めて具体的な目標として現れた。後ろ外弧は授業中できなかったが、自主練の後半で水のように流れ始めた。
教練把四種半圓按照檢定規格重新教了一遍的那天。「明年的檢定」這個詞,第一次作為具體目標出現了。後刃外弧課堂上做不到,但自主練後半像流水一樣通了。
コーチの感想、選手の証言。本人の知らないところで交わされた、氷の上の目撃情報。
教練的感想、選手的證言。在本人不知道的地方交換的,冰上的目擊情報。
「びっくりした。」
「嚇了我一跳。」
「和氣さんの進歩速度、驚異的すぎる……」
「和氣さん的進步速度,太驚人了……」
「和氣さんの進歩速度、早すぎない?滑りのレベルが、一年以上やってる四回生の智也を超えかけてる気がする。」
「和氣さん的進步速度,是不是太快了?她的滑行水準,感覺已經快要超越練習一年以上的大四生智也了。」
誰かに与えられたものではなく、氷の上で自然に解鎖された称号たち。
不是誰授予的,而是在冰上自然解鎖的稱號。
高山美由季総コーチを驚かせ、妹に直接驚嘆を伝えさせた。
驚動高山美由季總教練,讓她親自去跟妹妹發出驚嘆。
Unlocked · 2026.05.21現役全国3位の三原庸汰選手が、わざわざ歩いてきて「基礎能力がすごい、一年以上の人を超えかけてる」と伝えた。
現役全國第三名的三原庸汰選手,特地走過來說「基礎能力太厲害,快超越學一年多的人了」。
Unlocked · 2026.05.22試験を受けていないので、制度上の級はまだ 無級 のまま。
ただ、5/26 のレッスンからコーチが四種の半円を検定仕様で教え始めた——来年の検定に向けて、正式に準備が動き出した。
今どこにいるかを、そっと書き留めておくための欄。
因為還沒考過試,制度上的級數仍然是 無級。
但從 5/26 的課程起,教練開始按照檢定規格教四種半圓——為了明年的檢定,正式準備已經啟動了。
這欄只是想輕輕地記下:現在,站在哪裡。
正式な級は 無級。5/26 より検定に向けた準備が正式に始まった。
四種の半円のうち BO がこの日から練習入り。来年の検定を目指して、地図が更新された。
正式級數是 無級。從 5/26 起正式開始為檢定備考。
四種半圓中的 BO 這天正式加入練習。以明年的檢定為目標,地圖更新了。
Not a story of talent, not a story of competition —
just the soft record of someone walking back toward a childhood dream, one quiet day at a time.
(ここに、いつか、本人にだけ届く短い手紙を入れる予定です。)
少しずつ、確実に。誇張せず、削らず。氷の上で自分の地図を描いていくきみの、いまの一頁を、静かに保存しておきました。
このページは、いつでも、何度でも書き直せます。
(這裡,未來會放上一段,只送給她一個人的短信。)
一點一點地,確實地。不誇張,也不刪減。妳在冰上慢慢畫出自己地圖的——這個當下的一頁,被靜靜地保存了下來。
這一頁,隨時、可以重寫無數次。